【案1専用テキスト】現場教育力向上・ハラスメント法務・脳科学(A4全2ページ確定)
受講日: 2026年     月     日 事務所/所属: 受講者氏名:
① 厚労省パワハラ防止指針3要素と管理職の萎縮解消
パワハラは「①優越的関係」「②業務上必要かつ相当な範囲の超過」「③就業環境の侵害」の全3要件を満たして初めて成立します。正当な業務指示や安全遵守のための厳重注意はパワハラではありません。法を正しく理解し、管理職の過剰な萎縮を解消することが労務指導の第一歩です。
② 労働契約法第5条(安全配慮義務)に基づく「緊急制止」の適法性
【適法・正当指導】危険作業時の緊急制止
「危ない!機械から手を離せ!ストップ!」「高所から降りろ!」と大声・強い語気で制止することは、安全配慮義務(労契法5条)の適法な履行。パワハラには100%該当しない(製造・建設・物流・介護等、多業種の指導実例)。
【違法・パワハラ転落】人格否定・相当性逸脱
作業制止後に「お前はバカか!」「給料泥棒!」などの暴言・長時間拘束を行うと、手段・態様が相当性を超え違法なパワハラ(不法行為責任)となる。
③ 脳科学が証明する「怒鳴る指導が百害あって一利なし」の科学的機序
扁桃体ハイジャック Route A vs Route B
【機序解説】:大声・威圧を受けると脳の火災警報センサー「扁桃体」が生命の危機と誤認して暴走(Route A)。前頭前野がフリーズし手先の震えや視野狭窄を誘発。落ち着いた声で要点・コツと理由を客観的に伝えること(Route B)で技能が脳に定着します。
労務実務コラム:労務紛争・あっせんに勝つ「客観的指導ログ」5W1H記録術
日時・場所・対象作業・指導した具体的発言・本人の返答を客観的事実のみで記録する。「やる気がない」等の主観は排除。指導ログの存在が企業の正当性を100%立証します。
講義メモ & 安全配慮とパワハラの線引き整理 (気付きをご記入ください)
① TWI『仕事の教え方』(JI法)4段階指導プロセス & 不朽の黄金律
【基本哲学・黄金律】:「相手が覚えていないのは、自分が教えなかったからだ」(1940年米国未経験者育成・トヨタ生産方式標準作業の世界的原点)
段階ステップ 指導者の具体的アクション 成否の要点(心理・技術のコツ)
第1段階:習う準備をさせる 部下をリラックスさせ、作業の重要性を伝える 同じ目線・同じ角度(真横)に立つ
第2段階:作業を説明する やってみせる ➔ 主なステップ ➔ 要点・コツ ➔ 理由を言う 短期記憶(3〜4項目)で区切る
第3段階:作業をやらせてみる やらせてみる ➔ ステップ・成否の要点(コツ)・理由を言わせる ティーチバックで声に出させる
第4段階:教えた後をみる 独り立ちさせ、質問先を指定して巡回フォロー 放置厳禁。「30分後に見に来るね」
② 多業種対応 作業分解シート実例(暗黙知の可視化:3列フォーマット)
主なステップ(作業順序) 成否の要点(安全・品質・やりやすさのコツ) 理由(なぜその要点・コツが必要か)
【製造・物流】始業点検と安全姿勢 保護具着用、足元・可動域の安全を確認(安全) 挟まれ・巻き込まれ・転倒事故の完全防止
【介護・サービス】重要手順の実施 手順書通りに1工程ずつ指差し確認(品質) 思い込み・工程飛ばしによる事故・ミスの根絶
【事務・IT】完了報告と情報共有 完了基準(成果物・期限・次工程)を伝達(やりやすさ) 指示齟齬による手戻り防止、チーム連携の円滑化
現場指導コラム:教えっぱなしをなくす「ティーチバック指導」スクリプト
❌ 失敗する上司:「今のやり方、分かった?大丈夫そう?」(部下は怒られたくないので100%『はい、大丈夫です』と答える)
⭕ 優れた指導者:「私の教え方が十分か確認したいので、最も注意すべきポイント(要点・コツ)とその理由を私の真似をして声に出して説明してみて!」(製造・物流・介護・オフィスの全業種で劇的効果)
顧問先の重要作業の作業分解ワークシート (ステップ・成否の要点(コツ)・理由の言語化演習枠)